とっちゃん@nyanco! です。
今回はWindowsのXAMPP(ザンプ)のlocalhost(バーチャルホスト)の場所を任意のフォルダに変更する方法の覚書というお話です。
わずか3ステップで完了しますにゃ~!
スムーズにできれば5分もかかりませんにゃ~
Windowsの管理者権限を使ってファイルを編集していく作業があります。作業自体はとても簡単ですが、記述を誤るとWindows自体に不具合が起こる可能性があります。作業はあくまで自己責任の上で行うようお願いいたします。
本記事でやりたいこと
今回やりたいことはズバリ、XAMPPデフォルトのバーチャルホストのディレクトリ【C:\xampp\htdocs】を任意のディレクトリに変更する!です。
いつもローカル上でWeb構築するフォルダに変更すると、PHPファイルの確認がとても楽になりますにゃ~
作業環境
参考までに、本記事で実行した環境は以下の通りです。
- OS:Windows10
- XAMPP8.2.12
XAMPPのlocalhostの場所を変更する手順
Step0. 前提条件
本記事の内容は下記条件が前提の内容となります。
- Windowsの管理者権限を持つユーザーであること
- XAMPPをデフォルトのディレクトリにインストールしていること
インストール先はデフォルトでなくても大丈夫ですが、その場合はXAMPPの設定ファイルのファイルパスが本記事と異なるようになります。
Step1. 「httpd-vhosts.conf」ファイルを編集
まずXAMPPの設定ファイル「httpd-vhosts.conf」を編集していきます。
▼編集する前に、XAMPPのコントロールパネルでApacheが稼働していないか確認し、もし稼働していたら「Stop」しておきます。

Actionsが全て「Start」になっていればOKですにゃ~
▼続いてエクスプローラーで下記ディレクトリにアクセスします。
C:\xampp\apache\conf\extra\
エクスプローラーのアドレスバーに上記をコピペするとラクですにゃ~
XAMPPのインストール場所をデフォルトでない場所にインストールした場合は、上記ディレクトリ場所が異なります。
▼下記フォルダが開いたら「httpd-vhosts.conf」というファイルを編集していきます。が、念のため複製してバックアップしておきましょう。

▼ファイルをコピーしてバックアップできたら「httpd-vhosts.conf」を開きますが、ダブルクリックでは開くことができないので右クリックメニューの「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」をクリックします。

▼「このファイルを開く方法を選んでください」と表示されるので「その他のオプション」から「メモ帳」をクリックします。

▼メモ帳が開いたら20行目あたりにある「##NameVirtualHost *:80」の冒頭の「##」を削除します。

「##」はhtmlやCSSなんかでもお馴染みのコメントアウトを意味しますにゃ~
つまり、コメントアウトを解除することになりますにゃ~
「##」を外すことで、バーチャルホスト機能が使えるようになります。
▼「##」を削除してこのようになればOKです。

▼続いてデータの末尾に下記コードをコピーペーストします。
<VirtualHost *:80>
DocumentRoot "任意のファイルパス"
ServerName 任意のドメイン名
</VirtualHost>
<Directory "任意のファイルパス">
Options Indexes
AllowOverride All
Require all granted
</Directory>
任意のファイルパスにはlocalhostにしたいディレクトリのファイルパスを、任意のドメイン名は自分で覚えやすい適当な名称をつけて入力します。
今回は例として、任意のファイルパスをユーザー名「nikutama」のデスクトップにある「test」フォルダに、任意のドメイン名を「localhost2」とすると以下のようになります。
<VirtualHost *:80>
DocumentRoot "C:\Users\nikutama\Desktop\test"
ServerName localhost2
</VirtualHost>
<Directory "C:\Users\nikutama\Desktop\test">
Options Indexes
AllowOverride All
Require all granted
</Directory>
▼データ的にはこんな感じになります。この状態で上書き保存します。

以上で「httpd-vhosts.conf」の編集は完了ですにゃ~
Step2. hostsファイルを編集
続いて「hosts」というファイルを編集していきます。
▼「hosts」ファイルは通常であれば下記ディレクトリ内にあるはずです。
C:\Windows\System32\Drivers\etc
▼ディレクトリにアクセスするとこのようなファイルが確認できます。編集する前に、念のため「hosts」ファイルをSHIFTキーを押しながらデスクトップなどにドラッグしてコピー(バックアップ)しておきましょう。

このフォルダはデフォルトでは書き込みができないので、別の場所にバックアップするのが手っ取り早いです。
▼バックアップできたら「hosts」ファイルを開いて編集していきますが、普通に開いても書き込みができないディレクトリで上書き保存ができないのでちょっと特殊な手順を踏みます。Windowsの検索で①「メモ帳」と検索→②「メモ帳」アプリを右クリック→③「管理者として実行」をクリックします。

▼「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されるので「はい」をクリックします。

▼無題のメモ帳が開くので、「ファイル」メニュー→「開く」をクリックします。

▼「開く」ウィンドウが開くのでアドレスバーに「C:\Windows\System32\Drivers\etc」をコピーペーストしてエンターキーを押します。

▼続いて①「テキスト文書」となっているところを「すべてのファイル」に変更するとフォルダ内のデータが表示されるので、②「hosts」ファイルを開きます。

▼「hosts」ファイルが開くので、データの末尾に以下を追記します。

127.0.0.1 ドメイン名
ドメイン名は Step1. で決めた任意のドメイン名となりますにゃ~
本記事で例に挙げたドメイン名だと以下のようになります。
127.0.0.1 localhost2
▼このように追記したら上書き保存して閉じます。

以上で「hosts」ファイルも編集完了ですにゃ~!
Step3. ブラウザで確認
▼最後にブラウザで確認していきますが、その前にXAMPPのコントロールパネルでApacheの「Start」をクリックして稼働させておきます(「Stop」になれば稼働しています)。

▼ブラウザのURLバーに「http://localhost2/」と入力してアクセスし、フォルダ内にある「index.php」の内容が表示されたらOKです!

▼ちなみに「index.php」がないとこのようにフォルダ内のリストが表示されます。

これでローカル上の任意のディレクトリでPHPの確認ができるようになりましたにゃ~!
参考記事
以下の記事を参考にさせていただきました。ありがとうございます!

おわりに
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧
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