とっちゃん@nyanco! です。
今回は世界初の分散型AI(人工知能)オペレーティングシステム(dAIOS)である「0G(ゼロジー:Zero Gravity)」について自分なりに調べてみたのでできるだけ分かりやすく解説するよという試みです。
複数の記事を読んで得た知識を自分なりにまとめた形となりますが、間違っている箇所が含まれている可能性があります。その点をご了承の上、参考がてら読んでいただけると幸いです。
「0G:Zero Gravity」とは
AIアプリケーション開発に特化した分散型OS
まずその字面から暗号資産界隈のスラングで初期メンバーを表す「OG:original gangster」と勘違いしてしまいそうですが全く関係はなく、数字の「0(ゼロ)」と「Gravity(重力)」の「G」で「0G」となり、「Zero Gravity(無重力)」の略称といったプロジェクト表記となっています。
シンプル過ぎて見慣れないのは否めないですにゃ〜
▼「0G」公式サイトはこちら。非常にシンプルですね〜

そんな「0G」をざっくり一言でいうと、ブロックチェーンとAIの融合を目指すスタートアップ「0G Labs(ゼロジー・ラボズ)」が開発した世界初のAIに最適化された分散型AIオペレーティングシステム(dAIOS)となります。
…突然出てきた「dAIOS」とはなんぞやですにゃ〜?
これも見慣れない単語ですにゃ〜
「dAIOS」とはdistributed AI Operating Systemの略称です。distributedは「配布する・分散型」といった意味があるのでほぼ直訳で分散型AIオペレーティングシステムとなりますね。
にゃるほど!
てか、OSってことはWindowsやmacOSの仲間といった感じですかにゃ?
オペレーティングシステムという大きな括りでは仲間と言えそうですが、主に個人用PC・サーバー向けに設計されたWindowsなどの従来型OSとは大きく異なり、「0G」はAIアプリケーションの実行に最適化された分散型ネットワーク上で動作する次世代コンピューティング環境を目指しているOSといった特徴があります。
分散型ネットワーク上で動作するコンピューターといえばワールドコンピューターと言われるイーサリアムが思い浮かんだけど、0GはイーサリアムにAIをプラスしたイメージですかにゃ〜?
確かにイーサリアム(Ethereum)のビジョンに近しい側面がありますが、プラットフォームとしては以下のように明確な違いが存在します。
- Ethereum:汎用的な分散型アプリケーション(dApps)のプラットフォーム
- 0G:AIアプリケーションに特化されたプラットフォーム。大規模データ処理やAIモデルのトレーニング・推論を効率化するために設計されている
にゃるほど!
兎にも角にもAIアプリが開発しやすいよう設計されてるのが「0G」というわけですにゃ〜
独自L1「Newton」上で構築されている
「0G」が動作する分散型ネットワークは独自の「Newton(ニュートン)」と呼ばれるL1(レイヤー1ブロックチェーン)で、Ethereumなど従来のブロックチェーンが抱えるスケーラビリティ問題(速度遅延・ガス代高騰など)をクリアできるモジュラー型ブロックチェーンとなってるのが特徴です。
モジュラー型ブロックチェーンとは、ブロックチェーンの主要機能を「実行」「決済」「コンセンサス」などといった個別レイヤーに分割設計されたブロックチェーンのこと。それぞれの機能をあたかも「レゴブロック」を組み合わせるようにカスタマイズができ、柔軟かつ効率的なブロックチェーン構築が可能と言われています。
にゃんと!
既存のブロックチェーンに乗っかるではなく、独自のブロックチェーン開発までしてるんですにゃ〜
EVM互換性もアリ
さらに「0G」はEVM(Ethereum Virtual Machine)と互換性があり、既存のEthereumベースのdAppsを簡単に移行・統合ができるという特徴も兼ね備えています。
…0Gすごいけど、「イーサリアムキラー」としての特徴が続くとETHホルダーとしてはちょっと複雑ですにゃ〜
大型の資金調達実績
「0G」は過去に以下のように複数回の大型資金調達実績もあります。
- 2024年3月:3,500万ドル(プレシード資金)
- 2024年11月:4,000万ドル(シードラウンド資金)、2億5,000万ドル(トークン購入コミットメント)
- 2025年1月:3,000万ドル(ノード販売:8500人参加)
総額3億5,500万ドル(約500億円!)ととんでもねえ額ですにゃ〜
日々の進化が止まらないAIとブロックチェーン技術の融合に期待する投資家が多いということでしょうか。
「Zero Gravity」の由来
最後に素朴なギモン、「Zero Gravity」の名称の由来はなんなんですかにゃ〜?
「0G(Zero Gravity:無重力)」の名称の由来に関する明確な言及は見当たらなかったので、今流行りの革新的生成AI「Deep Seek(ディープシーク)」先生に推論してもらいました。以下に引用します。
「0G(Zero Gravity)」という名称の由来は、プロジェクトの技術的ビジョンと哲学を象徴するメタファーとして解釈できます。以下に、その背景と考えられる理由を解説します。
従来のブロックチェーンの制約からの「解放」
ブロックチェーン技術は、スケーラビリティやガス代の高さ、処理速度の遅さといった「重力」(制約)に縛られてきました。0Gは、「50,000倍の速度」と「100分の1のコスト」を実現し、これらの制約を打破することを目指しています。
→ あたかも重力のない宇宙空間のように、技術的な限界から自由になったプラットフォームを表現。
分散型システムの「無重力」アーキテクチャ
中央集権的なシステムは、単一障害点や権力集中という「重力」を生み出します。0Gは分散型ネットワークを基盤とし、モジュラー構造で各機能(コンセンサス、実行、ストレージ)を独立させています。
→ 中央の管理主体に依存せず、柔軟に拡張できる「無重力」な設計思想を反映。
AIの大規模処理を「軽量化」
AIモデルのトレーニングや推論には、膨大な計算リソースとデータストレージが必要です。0Gは分散型ストレージネットワークとデータ可用性レイヤーを統合し、AI処理の負荷を軽減します。
→ 重い処理を「無重力化」し、オンチェーンAIを現実的に運用可能にするという意図。
宇宙探査とのアナロジー
「Zero Gravity」は宇宙開発の文脈でも用いられる言葉です。0Gが掲げる「未開拓の領域(AI ✕ ブロックチェーン)への挑戦」という姿勢を、宇宙進出になぞらえた命名と考えられます。
→ 新たな技術フロンティアを切り開くという野心的な目標を表現。
無限のスケーラビリティ
0Gは水平スケーリングにより、需要に応じてネットワークを無限に拡張できます。この「際限ない成長可能性」が、重力に縛られない宇宙空間の広がりと重ねられています。
総括
「0G(Zero Gravity)」は、単に技術性能の高さだけでなく、「既存の枠組みに縛られない自由なイノベーション」を体現する名称です。ブロックチェーンとAIの融合により、新たなデジタルエコシステムの「無重力空間」を創造するというビジョンが込められています。
ほえーーーなかなか壮大ですにゃ〜
でもなんとなくイメージ通りな気がしますにゃ〜
ちなみに…暗号資産業界セキュリティのパイオニアである「CertiK(サーティック)」による「0G」の評価は、監査が未実施なこともあってかまだあまり高くないスコアとなってました(執筆時時点)。

これをまだまだ伸びしろだらけと受け取るかそうでないと判断するか…今後どうなるかは神のみぞ知るですが、個人的には期待したいプロジェクトの一つとして今後の動向をチェックしていきます。
蛇足ですが「CertiK」は暗号資産界隈のセキュリティ情報ツールとして普通に便利なだけでなく、クイズに答えたりすると貯まるポイントでエアドロップが期待できる「SKYNET」イベントも開催中なので良ければ以下からアクセスしてみてください(招待コード付)。
自己防衛力アップしながらエアドロも期待できるのでオススメですにゃ〜
参考にした記事一覧
0G Labs、モジュラー型AIブロックチェーンの構築に向け3,500万ドルのプレシード資金調達を実施|MINKABU
モジュラー AI ブロックチェーン 0G がメインネットの立ち上げに先立って Newton テストネットを公開|MPOST
0G Labsが4000万ドルのシードラウンド資金調達を完了|Bitget
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