とっちゃん@nyanco! です。
今回はドメインのDNSゾーンの編集のレコードタイプについてざっと調べてまとめてみたよというお話です。
Webサイトのサーバー移転時に苦戦させられたので覚書としてアーカイブしておきますにゃ~
DNSゾーン レコードタイプ一覧
まず、DNSゾーンで一般的に使用される主なレコードタイプは以下の通りです。
- Aレコード – ドメイン名をIPv4アドレスに関連付け
- AAAAレコード – ドメイン名をIPv6アドレスに関連付け
- CNAMEレコード – ドメイン名の別名を定義(エイリアスとして機能する)
- MXレコード – メールサーバーを指定
- NSレコード – ドメインのネームサーバーを指定
- PTRレコード – IPアドレスをドメイン名に関連付け(逆引き用)
- TXTレコード – ドメインに関する追加情報を保持。SPFやDKIMなどで使用
- SOAレコード – ゾーンの管理情報を含む
- SRVレコード – 特定のサービスのホストとポートを指定
- CAAレコード – ドメインのSSL/TLS証明書の発行を制御
- DNSKEYレコード – DNSSECの公開鍵を保持
- DSレコード – DNSSECの委任署名を保持
見慣れない言葉のオンパレードで頭ショートしますにゃ~
一般的なWordPressサイト運用に設定必須なレコードタイプ
一般的なWordPressサイトを運用する上でマストなレコードタイプだけを抜粋すると以下の通りとなります。
- Aレコード – WordPressサイトをホストしているサーバーのIPアドレスを指定(IPv6使用ならAAAAレコード)
- CNAMEレコード – ‘www’サブドメインをメインドメインにリダイレクトするために使用(例: www.nyanco.me を nyanco.me にリダイレクト)
- NSレコード – ドメインのネームサーバーを指定(通常はドメイン登録時に自動的に設定される)
大分絞られましたにゃ~!
これなら勉強するモチベがギリ保たれますにゃ~!
NSレコードは設定済なことが多いので除外すると、AレコードとCNAMEレコードの2種類がどんなものかをとりあえず把握しておくと何一つ分からない状態から一歩前進することができます。
メールを使用する場合に設定必須なレコードタイプ
ちなみにドメインのメールアドレスを使用する場合に設定が必須なレコードタイプは以下の通りです。
- MXレコード – メールサーバーを指定
- TXTレコード – SPFレコードやDKIMなど、メールの認証に使用(Google Search ConsoleやMicrosoft 365などのサービス認証にも使用)
各レコードタイプのより詳しい解説と具体例
以下、DNSの主要なレコードタイプのより詳しい解説と具体例についての解説です。
Aレコード
ドメイン名をIPv4アドレスに関連付けるレコード。
【解説】
ウェブサイトやサーバーのホスト名とIPアドレスを紐付けるために使用される。
最も基本的で一般的なDNSレコードタイプ。
【具体例】
nyanco.me. IN A 192.0.2.1
この例では、nyanco.meというドメイン名が192.0.2.1というIPv4アドレスに紐付けられている。
具体例の「IN」とは、「Internet」の略でレコードのクラスを示しており、ほとんどのDNSレコードがINクラスであるためデフォルト扱いで省略可能な場合もある。
AAAAレコード
ドメイン名をIPv6アドレスに関連付けるレコード。
【解説】
Aレコードの IPv6 版。
IPv6に対応したサーバーやネットワークで使用される。
【具体例】
nyanco.me. IN AAAA 2001:db8::1
この例では、nyanco.meというドメイン名が2001:db8::1というIPv6アドレスに紐付けられている。
CNAMEレコード
あるドメイン名の別名(エイリアス)を定義するレコード。
【解説】
1つのドメイン名に対して複数の別名を設定できる。
サブドメインを別のドメインにリダイレクトする際によく使用される。
【具体例】
www.nyanco.me. IN CNAME nyanco.me.
この例では、www.nyanco.meがnyanco.meの別名として定義されている。
MXレコード
ドメインのメールサーバーを指定するレコード。
【解説】
メールの配送先を指定。
優先度(プリファレンス値)を設定でき、複数のメールサーバーを指定できる。
【具体例】
nyanco.me. IN MX 10 mail1.nyanco.me.
nyanco.me. IN MX 20 mail2.nyanco.me.
この例では、nyanco.meのメールサーバーとしてmail1とmail2が指定され、mail1の方が優先度が高くなっている。
TXTレコード
ドメインに関する追加情報を保持するレコード。
【解説】
SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)などの設定に使用される。
ドメイン所有権の確認にも利用される。
【具体例】
nyanco.me. IN TXT “v=spf1 ip4:192.0.2.0/24 -all”
この例では、SPFレコードが設定されており、192.0.2.0/24のIPアドレス範囲からのメール送信を許可している。
Google社が2023年に発表した迷惑メール対策強化ガイドラインの必須項目SPF、DKIM、DMARCの設定はこちらのレコードが対象となります。
NSレコード
ドメインのネームサーバーを指定するレコード。
【解説】
ドメインの権威DNSサーバーを指定。
通常、最低2つのネームサーバーを指定。
【具体例】
nyanco.me. IN NS ns1.nyanco.me.
nyanco.me. IN NS ns2.nyanco.me.
この例では、nyanco.meのネームサーバーとしてns1とns2が指定されている。
これらのDNSレコードを適切に設定することで、ドメインの名前解決やメール配送、セキュリティ設定などを正しく行うことができる。
おわりに
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧
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