【Premiere】シンプルなスライドショー動画を効率的に作成する手順

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とっちゃん@nyanco! です。

今回はAdobe Premiere Pro(アドビ・プレミア・プロ)でシンプルなスライドショー動画を一括処理効率的に作成する手順について画像付きで分かりやすくまとめてみたよというお話です。

Premiereを初めて使う人でも迷わずにスライドショーが作成できるよう、なるべく分かりやすい記事を目指しました(筆者もPremiereはほぼ初めてで、まとめるためにかなり勉強しました!)。

肉玉にゃんこ

Premiere Proの入門編にピッタリな内容ですにゃ~!

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Premiere Proでシンプルなスライドショー動画を作成する手順

Step0. 【前準備】データ整理

まず前提として、画像データを一括処理するとファイル名順に並ぶので、希望する順番がある場合はファイル名の冒頭に数字(01,02,03…など)を付与しておくと後行程が非常に楽になります。

肉玉にゃんこ

順番に特にこだわりがない場合は何もせずでOKですにゃ~

続いてスライドショーで使いたい画像データは1つのフォルダにまとめて格納しておきます。

画像データが非常にたくさんある場合は1つではなく複数フォルダに分けておくでもOKです。しっかりフォルダ分けしておくとPremiere上でも管理がしやすくなるので強くオススメします。
【例】旅行写真のスライドショーを作成したい場合、撮影した場所別や時系列などでフォルダ分けしておくなど

Step1. 新規プロジェクト作成

事前準備ができたら早速Premiereでの作業に移ります。

Premiere Proを起動し、まずは「新規プロジェクト」をクリック(もしくはショートカットキー【win:ctrl+Alt+N/mac:cmd+Alt+N】)していきます。

肉玉にゃんこ

プレミアは「プロジェクト」という単位で動画を管理していきますにゃ~

①「プロジェクト名」②「プロジェクトの保存先」を必要であれば任意で設定して「作成」をクリックします。

新規プロジェクトファイルが開いたら、「目当てのウィンドウ(パネル)が見当たらない」状態を防ぐためにまず「ワークスペース」を「初期設定」にしておきます。

肉玉にゃんこ

ワークスペースとはどのパネルがどの位置に表示されているかを保存できる機能ですにゃ〜
動画編集は作業フェーズごとに使うパネルが異なるので、しっかりワークスペースを管理すると作業効率爆上がりですにゃ〜

▼上部メニュー①「ウィンドウ」→②「ワークスペース」→③「初期設定」【Alt+Shift+1】をクリックします。

プレミア初心者のつまづきポイントとして良くあるのが「設定したいパネルがどこにあるか分からない問題です。「初期設定」にしておくとベーシックなパネルは網羅されている状態になりますが、Premiere Proのバージョンによってはパネルの表示位置などが多少異なる可能性があります。参考までに本記事で作業したバージョンは「24.5.0(ビルド57)」となります。

Step2. 新規シーケンス作成

続いてフレームサイズ(動画の寸法)任意のサイズ(本記事では1920×1080ピクセル ※)にするため、「シーケンス」を作成していきます。

肉玉にゃんこ

シーケンスとは素材(動画や画像、音声など)がひとまとまりに並んだ編集データのことですにゃ~
筆者はなんとなく「ブロック」のようなイメージを持ってますにゃ~

1920×1080ピクセルはYouTubeで推奨されている画面サイズとなり、「フルHD」とも呼ばれています。また縦横比(アスペクト比)でいうと16:9となり、「ワイド比率」と呼ばれています。

シーケンスの作成は必須ではないですが、作成しておかないと Step3. で登録する画像サイズがフレームサイズになってしまい、YouTubeなどにフィットしないサイズ感となってしまう可能性があります。

▼上部メニュー①「ファイル」→②「新規」→③「シーケンス」【win:ctrl+N/mac:cmd+N】をクリックします。

「新規シーケンス」ウィンドウが表示されるので任意のサイズを設定、必要であれば「シーケンス名」を設定し「OK」をクリックします(特にこだわりがなければシーケンス名はデフォルトでOK!r)。

1920×1080であればプリセットされている「HD 1080p」のいずれかでOKです。ちなみに「fps」とは1秒間の動画に何枚の静止画が含まれているかを表すフレームレートという単位で、25 fpsなら1秒間に25枚の静止画が含まれていることになります。数が多いと動画が滑らかになりますが、当然動画サイズも大きくなるので要注意です。参考までに業界標準として良く使われているのは「29.97 fps」というなんだか中途半端な数字ですが、天下のAdobeのソフトにもプリセットされてるサイズなので細かいことは気にしないのが吉です。

▼シーケンスが作成されると「タイムライン」パネルに自動で配置されます。

Step3. 画像ファイルを登録

続いて画像データをPremiereに一括登録していきます。

Step0. で事前準備した画像ファイルをまとめたフォルダを「プロジェクト」パネルにドラッグ&ドロップします。

肉玉にゃんこ

複数のフォルダをまとめてでもOKですにゃ~
ちなみに画像ファイルをドラッグ&ドロップでももちろんOKですにゃ~

▼続いて登録したフォルダを今度は「シーケンス」パネルにドラッグ&ドロップします。

▼シーケンスにこのように画像の枚数分のクリップが生成されればOKです!

画像1ファイルにつき5秒の長さの動画(クリップ)になります。

▼ちなみにクリップが小さくて分かりにくい場合は、シーケンスパネル下のスライダーを左右に動かすとサイズを変更することができます。

Step4. 画像サイズの調整

続いて画像サイズの調整です。ここが少々面倒な工程となります。

肉玉にゃんこ

多くの場合、フレームサイズに対して画像が大きすぎたり小さかったりしますにゃ~

▼今回の例だとこのようにフレームサイズに対して大きい画像だったので画像が見切れている状態なので、一旦一括でできるサイズ調整をしていきます。

「シーケンス」パネルのタイムラインのクリップを全選択【win:ctrl+A/mac:cmd+A】して右クリック→「フレームサイズに合わせてスケール」をクリックします。

▼このように一括でシーケンスのフレームサイズにピタッと合わせてくれます。が、フレームサイズとアスペクト比が異なる画像は左右(または上下)に黒い余白が残るので気になる場合は個別に対応する必要があります。

肉玉にゃんこ

画像が切れない範囲でフレームサイズに合わせてくれてるわけですにゃ~

変更したい画像(クリップ)1つだけクリックで選択し、右上にある「エフェクトコントロール」パネル「トランスフォーム」→「スケール」の値を画像を見ながら余白が埋まるように調整していきます(複数のクリップを選択した状態ではできないので注意)。

▼今回の画像だとスケールを137%ほどにすると左右の余白がなくなりました。

肉玉にゃんこ

左右の余白がなくなった分、上下の画像が切り取られてしまうことに要注意ですにゃ~

Tips:エフェクトのコピー&ペーストが便利

▼他の画像も同じようにしたい場合、エフェクトのコピー&ペースト機能を利用すると便利です。やり方は簡単で、コピーしたいエフェクトがかかっているクリップを選択した状態で「エフェクトコントロール」パネルコピーしたいエフェクトの見出し(今回の例でいうと「トランスフォーム」)の上で右クリック→「コピー」をクリックでエフェクト情報がコピーできます。

▼続いて同じエフェクトを適用したいクリップをまとめて選択した状態にします。

▼上部メニュー「編集」→「ペースト」をクリックします。

▼このように他の画像にもエフェクトが適用され余白がなくなったのが確認できればOKです!

画像の縦横比がバラバラの場合は一括ではうまくいかないことがあるので、その際は面倒ですが一個一個確認しながらスケール値を調整する必要があります。
また、画像サイズが縦長の場合は余白を埋めるまで大きくすると拡大し過ぎとなってしまい何の画像なのか分からなくなってしまう恐れがあるので、別の方法で余白を埋めることをオススメします。
→【参考記事】【Premiere】縦長画像(動画)の余白を埋める手順

Step5. 一括でトランジション適用

続いて画像と画像のつなぎ目の効果「トランジションを適用していきます。

肉玉にゃんこ

デフォルトのパッと画像が切り替わるでOKならこのステップは不要ですにゃ~

「シーケンス」パネルのタイムラインのクリップを全選択【win:ctrl+A/mac:cmd+A】します。

▼上部メニュー「シーケンス」→「選択項目にデフォルトのトランジションを適用」【win/mac:Shift+D】をクリックします。

▼動画を再生し、画像と画像の切り替え時にトランジション(デフォルトは「クロスディゾルブ」)が適用されていたらOKです。

「クロスディゾルブ」とは、前の画像(動画)の終わり際に透明度が下がって次の画像が徐々に浮かび上がってくるという、定番ともいうべきポピュラーなトランジションです。

以上でスライドショーとしては一旦完成です!

ただこのままでは各画像の表示時間が5秒と短く目まぐるしく感じるので、最後に表示時間長さを調整していきます。

Tips:デフォルトのトランジション変更

▼デフォルトのトランジションを変更したい場合は、「エフェクト」パネル→「ビデオトランジション」の中の任意のトランジションを選択して右クリック→「選択したトランジションをデフォルトに設定」をクリックでデフォルトが変更できます。

肉玉にゃんこ

ちなみに現在デフォルトになってるトランジションには青い枠がついてますにゃ~

たくさんのトランジションが用意されてますが、特にこだわりがなければデフォルトの「クロスディゾルブ」が無難かなと個人的には思います。

▼スライドショーに良くある、画像がゆっくり横に移動するみたいなアニメーション効果もつけたい方は下記解説記事をどうぞ!

Step6. 画像表示時間を一括変更

最後に仕上げとして、画像1枚の表示時間の長さトランジションの長さ一括変更していきます。

肉玉にゃんこ

「ネスト」化という「グループ化」みたいな機能を使っていきますにゃ~
やること自体はめちゃ簡単ですにゃ~

▼まず、「シーケンス」パネルクリップを全選択【win:ctrl+A/mac:cmd+A】します。

▼続いて選択したクリップの上で右クリック→「ネスト」をクリックします。

「ネストされたシーケンス名」と表示されるので必要であれば任意の名前を入力して「OK」をクリックします(デフォルトのままでもOK!)。

▼ネストするとシーケンスの見た目がこのように変更されます。

▼続いて「ネストしたシーケンス」を右クリック→「速度・デュレーション」をクリックします。

「クリップ速度・デュレーション」ウィンドウが開くので以下の要領で設定します。

  • 速度:再生時間を%で指定したい場合はこちら。【例】長さを2倍にしたい場合は「50%」(速度を半分にすることで再生時間を2倍にする)
  • ディレーション:再生時間をズバリな時間で指定したい場合はこちら。BGMの長さに合わせたい時などはこちらが楽です。

デュレーションとはクリップ(またはシーケンス)の再生時間のことを指します。

▼今回は再生時間を2倍にしたかったので速度を50%としました。設定したら「OK」をクリックします。

肉玉にゃんこ

ディレーションも自動で2倍になってることに注目ですにゃ~

▼このようにシーケンスの見た目の長さも変更されます。

ネストせずにクリップごとに「速度・デュレーション」を設定することも可能ですが、特にこだわりがない場合はネスト化してから「速度・デュレーション」を一括変更することをオススメします。
考え方としては、ネスト化された中身(クリップやトランジション)に一括で同じ処理をしているイメージです。
注意点としては、極端に再生時間を長くし過ぎるとトランジションが不自然になるという点です。

動画を再生して仕上がりを確認したらスライドショー完成です!

肉玉にゃんこ

あとはBGMを追加するなどお好きにどうぞですにゃ~

▼最後に「書き出し」タブからmp4などの動画ファイルに書き出して作業完了です!

肉玉にゃんこ

お疲れ様でしたにゃ~

▼書き出した動画をYouTubeにアップしておりますのでよろしければご覧ください。

おわりに

本記事がどなたかの参考になれば幸いです。

今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧

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