とっちゃん@nyanco! です。
今回はMicrosoft Outlook(Classic)でPOPアカウントの追加方法手順を画像付きで分かりやすく解説するよというお話です。
メール設定時にありがちなメール受信はできて送信ができない時の手順も併せて解説しますにゃ~
Outlookの「Classic」「New」の違い
手順解説に行く前に、「Outlook」アプリを使おうとすると戸惑うポイントについて軽く解説しておきます。
なんかOutlookで検索すると2つ出てくるけどこりゃなんですかにゃ~
▼Outlookと検索すると「Outlook (New)」「Outlook (Classic)」と2つあっていきなり戸惑いますよね…

調べてみると、以下のような違いがあるようです。
Outlook (New)
- Web版Outlookをベースにしたクラウドアプリ
- Windows11の標準メールアプリ「Mail」の置き換えバージョン
- 無料で利用可能(Microsoftアカウント要)
- 受信形式は「IMAP」のみ ※執筆時現在
Outlook (Classic)
- 従来のデスクトップ版Outlook(Outlook for Windows)
- Microsoft365アプリの一部なので有料
- 受信形式は「POP」「IMAP」どちらにも対応
にゃるほど!
なんとなく違いが分かりましたにゃ~
ところで、受信の「IMAP」「POP」の違いは何でしたかにゃ~?
「IMAP(Internet Message Access Protocol)」「POP(Post Office Protocol)」とはメール受信のプロトコル(ルール)のことで、以下のような違いがあります。
- メールの保存場所:IMAPはサーバー上、POPは端末にメールをダウンロードして保存
- 同期:IMAPはサーバーと端末間で同期し、POPは端末にダウンロード
- 複数端末対応:IMAPは複数端末での一貫した管理が可能、POPは基本的に単一端末向け
- オフライン利用:POPはオフラインでもダウンロードしたメールは閲覧可能、IMAPは基本的にオンライン接続が必要
- サーバー容量:IMAPはサーバー容量に注意が必要、POPはサーバー負荷が軽減 ※メールソフトの設定で受信したらメールサーバーのメールを自動削除できる
にゃるほど!
IMAPはサーバー上のメールを閲覧、POPはローカルにダウンロードして閲覧みたいなイメージですかにゃ~
ざっくりそんな感じですね!
特徴的にIMAPは端末に負荷が少ないという利点がありますが、ネット接続がないとメールが見れない点と、メールサーバー移転などでメールサーバーからメールが削除されると過去のメールが一切見れなくなるという点に注意が必要です。
本記事ではOutlook(Classic)におけるPOPアカウントの追加手順を画像付きで詳しく解説していきます。
Outlook(Classic)にPOPアカウントを追加する手順
Step0. 前提
- Microsoft365ユーザーである
- Outlook(Classic)に基本のメールアカウント設定済
基本のメールアカウント設定済でない場合は、@outlook.jpアカウントを新規作成してそれを基本メールアカウントとして設定することもできますにゃ~
Step1. アカウントの追加
▼まずは「Outlook(Classic)」を起動し、「ファイル」メニューをクリックします。

▼アカウント情報画面に切り替わるので「+ アカウントの追加」ボタンをクリックします。

▼すると新規ウィンドウが開くので「メールアドレス」に追加したいメールアドレスを入力します。

▼続いて①「詳細オプション」をクリックするとすぐ下に表示される②「自分で自分のアカウントを手動で設定」にチェックを入れて③「接続」をクリックします。

この「詳細オプション」にチェックを入れないと何もかも自動で設定となり、アカウントの追加はできてもメールの送受信ができないみたいなことが多いので、初めから手動で設定することを強くオススメします。
▼詳細設定が表示されるので、任意の設定をクリックします。本記事では「POP」で進めていきます。

ちなみに「Exchange」とはMicrosoftが独自開発した企業向けメールサーバーソフトウェアで、メール以外にも予定表、連絡先、タスク管理などの機能が統合されたより高度なものとなります。メールデータをローカルにダウンロードするかどうかは「Exchange キャッシュモード」をオン・オフによって設定できます。
▼POPアカウントの設定と表示されるのでメールアドレスの「パスワード」を入力して「接続」をクリックします。

▼「アカウントが正常に追加されました」と表示されたらOKです。「Outlook Mobileをスマートフォンにも設定する」は必要であればチェックを入れたままにして「完了」をクリックします。

▼「Outlook Mobileをスマートフォンにも設定する」にチェックを入れるとこのようにスマートフォンアプリの案内になるので必要に応じてアプリをダウンロードして設定していきます(この手順は本記事では割愛します)。

Step2. メールの送受信を確認
▼Step1. で追加したメールアドレスが追加されているのでクリックして選択し「新しいメール」をクリックしてテストメールを送信します。

▼続いて①「送受信」タブに切り替えて②「すべてのフォルダーを送受信」をクリックして送受信できるか確認します。

この時点で送受信が確認できれば設定完了ですにゃ~!
Step3. メール送信ができない場合
▼メールの受信はできるけど送信だけできない場合は、設定を変更する必要があります。「ファイル」メニューをクリックします。
▼「アカウントの設定」→「アカウント設定」をクリックします。

▼アカウント設定ウィンドウが開くので、①追加したメールをクリックして選択した状態で②「修復」をクリックします。

「変更」ではなく「修復」?と思うかもですが、「変更」では変更したい項目の変更ができないので「修復」となりますにゃ~
個人的に戸惑いポイントですにゃ~
▼アカウント追加時と同じウィンドウが開くので①「詳細オプション」をクリックするとすぐ下に表示される②「自分で自分のアカウントを手動で修復」にチェックを入れて③「修復」をクリックします。

▼POPアカウントの設定と表示されるので「送信メール」をクリックします。

メールの受信もできない場合はここで受信メールの設定を見直すことも可能ですにゃ~
▼「送信メール」の設定に切り替わるのでここで設定を変更して「次へ」をクリックします。

▼ちなみに具体的設定はメールサーバーによるので一概には言えませんが、参考までにさくらインターネットを利用している筆者の場合は以下の設定に変更するとメール送信が可能になりました。
- ポート:587
- 暗号化方法:自動

▼「アカウントが正常に修復されました」と表示されたらOKです!「完了」をクリックします。

ここで「問題が発生しました:指定した暗号化方式を使用して送信 (SMTP) サーバーに接続できませんでした。送信 (SMTP) サーバーの暗号化方式を確認して、もう一度お試しください。」と表示されたら設定を見直す必要があります。レンタルサーバーを利用している場合は、レンタルサーバーのヘルプページなどを確認してください。
改めてメール送信テストをして、受信が確認できれば完了です!
おつかれさまでしたにゃ~
【おまけ】
素朴な疑問、メールの受信はできるのに送信ができないのは何故なんですかにゃ~?
このメール設定であるあるの悩みですが、調べてみると以下のような理由があるようです。
受信と送信で認証方式が異なる
受信サーバー(IMAP/POP3)と送信サーバー(SMTP)では、異なる認証方式が使用されることが大きな原因の一つです。特にSMTPサーバーは、スパムメール送信防止などセキュリティ面の観点から、より厳格な認証が要求されるケースが一般的となっている。
各サーバーの独立性
受信サーバーと送信サーバーは別々に管理されているケースが多く、一方が正常に機能していても他方に問題が発生する可能性があります。
SMTP認証の設定
メールクライアント(メールソフト)でSMTP認証が正しく設定されていない場合、受信は可能でも送信ができないという状況が発生します。多くのメールソフトでは、「送信(SMTP)サーバーには認証が必要です」というオプションを有効にする必要があります。
SMTP認証とは簡単に言うと、メール送信時にユーザーの身元を確認する仕組みのことです。
にゃるほど、確かに迷惑メールのことを考えると送信に関して厳しいのは納得ですにゃ~
おわりに
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧
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