とっちゃん@nyanco! です。
今回はAdobe Premeire Pro(アドビ・プレミア・プロ)で、横長フレームサイズにおける縦長画像(動画)の左右にできる黒い余白を埋める手順を画像付きで分かりやすく解説するよというお話です。
元の画像を拡大&ボカシをかけて余白を埋めるイメージですにゃ~
フレームサイズの縦横比は一般的な16:9の想定ですにゃ~
本記事は以下記事内 Step3. の続き的な内容となりますが、単独でも参考にはなるかと思います。
Premiere Proで縦長画像の余白を埋める方法
Step1. 画像ファイルを登録
▼まずは画像ファイルをまとめたフォルダ(画像ファイルでもOK)をPremiere Proの「プロジェクト」パネルにドラッグ&ドロップで登録し、登録したデータを「シーケンス」パネルにドラッグ&ドロップします。

▼するとこのように、画像ファイルの枚数分クリップが生成されます。

▼こちらはマストではないですが、デフォルトのままではクリップが小さく作業がしずらいので、必要であれば下のスライダーハンドルを左に動かして大きさを調整しておきます。

Step2. 画像サイズを一括でフレームサイズに合わせる
▼続いて画像サイズをフレームサイズに合わせていきます。クリップを全選択【win:ctrl+A/mac:cmd+A】して右クリック→「フレームサイズに合わせてスケール」をクリックします。


▼このように一括でシーケンスのフレームサイズに画像が切れない範囲で拡大(縮小)してピタッと合わせてくれます。ただ今回は横長のフレームサイズに縦長の画像なので、このように左右に大きな余白ができてしまいます。

この余白をなんとかしようというのが本記事の趣旨となりますにゃ~
ちなみにここからエフェクトでさらに拡大して余白を埋めることも可能ですが、拡大し過ぎてもはや何の画像が分からなくなってしまうのでオススメはしません。
以下、この黒い余白を同じ画像を拡大してぼかした画像で埋めていく手順となります。
Step3. 「V2」トラックにクリップをペースト
余白を埋める1つの手法として複数トラックを使っていきますが、作業的にはそんなに難しくはありません。
▼まずはクリップを複製するため、全選択【win:ctrl+A/mac:cmd+A】してコピー【win:ctrl+C/mac:cmd+C】します。

▼①再生ヘッドの位置が冒頭でなければ移動させておき、②「V1」をクリックして青(オン)から黒(オフ)へ、③「V2」をクリックして黒(オフ)から青(オン)に変更しておきます。

「青」やら「黒」の意味は、簡単にいうとコピーしたデータのペースト先の設定ですにゃ~
「青」にするとターゲットオンとなり、ペースト先となりますにゃ~
V1、V2というのは「ビデオトラック」のことで、動画や静止画を管理するトラックとなります。数字が大きいほど、表示の重なり順として上になります。デフォルトでビデオトラックは4つ(V4)まで用意されており、4つで足りない場合は任意で追加することも可能です。
▼続いて上部メニュー「編集」→「ペースト」をクリックします。

「ペースト」するならショートカット【win:ctrl+V/mac:cmd+V】では?と思うかも知れませんが、Premiereのデフォルトだとそのショートカットキーは「同じトラックにペースト」というコマンドが割り当てられているので、ターゲットを切り替えてもコピー元と同じトラックにペーストされてしまいます。
頻繁にこの作業を行う場合は、【win:ctrl+V/mac:cmd+V】のショートカット割り当てを「ターゲットトラックにペースト」に変更しておくのもアリです。
ショートカットの変更は上部メニュー「編集」→「キーボードショートカット」から可能です。
▼このように「V2」トラックに「V1」と同じクリップがペーストされたらOKです!

Step4. 画像サイズを大きくしてボカシをかける
次に、表示の重なり順で下に位置する「V1」の画像を大きくして余白を埋めつつボカしていきます。
▼「V1」の一番目のクリップを選択します。

▼「エフェクトコントロール」パネルの「ビデオ」→「モーション」→「スケール」の数値をプレビュー画面を見ながら大きくしていき、左右の余白が埋まる値にします。今回の画像では「150」あたりでちょうど良かったので「150」としました。

▼続いて画像のボカシですが、デフォルトのエフェクトにないので「エフェクト」パネルから追加していきます。「ビデオエフェクト」→「ブラー&シャープ」をクリックしてフォルダを展開します。

ちなみに「ブラー(blur)」とは「不明瞭な、ぼやけた」という意味で「ボカシ」とイコールな感じですにゃ~
▼「ブラー(ガウス)」というエフェクトを、「V1」トラックの選択したクリップにドラッグ&ドロップします。

▼「エフェクトコントロール」パネルに「ブラー(ガウス)」が追加されたらOKです。

▼「ブラー」の数値をプレビューを確認しながら任意のボカシ具合になるように設定していきます。今回は「100」としました。

「ブラー」の数値が大きいほどボカシが強くかかりますにゃ~
Step5. エフェクトをプリセット登録
あとは他のクリップにも Step4. と同じエフェクトをかけたら完了ですが、一からエフェクトを設定するのは非効率なのでプリセットとして登録しておきます。
▼プリセット登録したいエフェクトの項目(以下だと「モーション」)の上で右クリック→「プリセットの保存」をクリックします。

▼「プリセットの保存」ウィンドウが開くので分かりやすい名前をつけて「OK」をクリックします。

▼「ブラー(ガウス)」も同様にしていきます。右クリック→「プリセットの保存」をクリックします。

▼「プリセットの保存」ウィンドウにて分かりやすい名前をつけて「OK」をクリックします。

▼「エフェクト」パネルで登録したプリセットが確認できたらOKです。

Step6. 他クリップにプリセットを一括適用
最後のステップです!
Step5. で登録したプリセットを他のクリップにまとめて適用していきますにゃ~
▼①適用したいクリップをマウスドラッグで複数選択した状態で、②プリセットをクリップへドラッグ&ドロップします。まずは「スケール」のプリセットを適用させます。

クリップを複数選択しないとドラッグ&ドロップしたクリップのみへの適用となりますにゃ~
▼①このように「V1」トラックの画像が大きくなればOKです。続いて同様に②「ブラー(ガウス)」のプリセットをクリップへドラッグ&ドロップします。

画像の縦横比率(アスペクト比)が異なる画像が混じっていた場合、拡大はされても余白が埋まり切らないこともあります。その場合は個別にスケールの数値を設定するか、プリセットするエフェクトのスケール値を大き目に設定しておく必要があります。
▼このようにボカシがかかればOKです。

▼最後に動画を再生してプレビューで意図通りになっているか確認できれば完了です!

必要であればトランジションをつけたり他エフェクトをつけたりして仕上げですにゃ~
おわりに
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧
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