とっちゃん@nyanco! です。
今回は、WordPressのプラグインACF(Advanced Custom Fields)を使用していたページの表示が突然おかしくなった?けど解決したよというお話です。
具体的にはACFで作成したカスタムフィールド上の画像が全部消えましたにゃ~
稼働中サイトだったので冷や汗滝汗モノでしたにゃ~
WordPressの不具合の原因は多岐に渡るので、本記事とは別の原因の場合は参考にならないかも知れません。予めご了承ください。
ACFのアップデートによる不具合解消法
急いでる方へ向けてまずは結論から。
まず、本記事の内容は「Advanced Custom Fields」がアップデートして「Secure Custom Fields」に切り替わったことが原因で起こった不具合に向けたものとなります。
なのでやることはシンプルで、プラグインを「Advanced Custom Fields」に上書きしてやればOKとなります。
WordPressをカスタマイズする前には必ずバックアップを取るようにしましょう。ただ、データベースも含めて手作業でバックアップするのはかなり難しいので、下記プラグインを利用するのを推奨します(どちらも制限はありますが無料で利用できます)。
・BackWPup
・All-in-One WP Migration
上記プラグインなどでもともとバックアップを取っていたのであれば、不具合が起こる前に復元するのもアリです。
Step1. ACF公式サイトからプラグインデータをダウンロード
▼WordPress管理画面からは「Advanced Custom Fields」に戻すことはできないので、「Advanced Custom Fields」公式サイトからダウンロードして手動でインストールする必要があります。下記リンクをクリックします。
▼「Download the latest zip of the plugin」の「latest zip of the plugin」をクリックすると現時点での最新バージョンがダウンロードできます。

▼「advanced-custom-fields.zip」というファイルがダウンロードされればOKです。

Step2. WordPress管理画面からアップロード
続いて、Step1. でダウンロードしたファイルをWordPress管理画面からアップロードしていきます。
▼①「新規プラグインを追加」→②「プラグインのアップロード」→③「ファイルを選択」をクリックします。

▼Step1. でダウンロードしたファイルを選択し「今すぐインストール」をクリックします。

ここで「アップロードされたファイルが php.ini の upload_max_filesize ディレクティブを越えています」と表示された場合アップロードファイルサイズ上限に引っかかっているので、サーバ―のphpファイルの設定を変更する必要があります。
【参考記事】「アップロードしたファイルはphp.iniで定義された…」が表示されてyStandardがインストールできない場合の対処方法
もしくは、FTPソフトでプラグインデータを上書きでもOKです(FTPでアップロードする際はzipファイルを解凍しておく必要があります)。
▼「アップロードしたファイルからプラグインをインストールしています: advanced-custom-fields.zip」と表示されるので「アップロードしたもので現在のものを置き換える」をクリックします。

WordPress管理画面上では「Secure Custom Fields」という名称になってますが、プラグインデータとしてはフォルダ名が「Advanced Custom Fields」のままとなっているので上書きすることになります。
※「Secure Custom Fields」のままで使い続けると今後はフォルダ名も切り替わる可能性があります。
▼「プラグインの更新に成功しました」と表示されたらOKです。「プラグインインストーラへ移動」をクリックします。

▼最後に「Advanced Custom Fields」の「有効化」をクリックして有効化したらOKです。

Webサイトをリロードして、画像やページが元通りに表示されたのを確認できたら完了です!
復活しましたにゃ~
滝汗かきましたにゃ~
繰り返しになりますがWordPressの不具合の原因は多岐に渡るため、本記事の内容では解消されないことがあります。予めご了承ください。
今後のアップデートはどうなる?
ちなみに今後、ACFをうっかりアップデートしたらまた同じことになるんですかにゃ~?
▼とても不安になりますが、ACF公式サイトによると一度ACFサイトからダウンロードしたデータで上書きをしておけば、今後はWordPress管理画面からアップデートしても「Advanced Custom Fields」としてアップデートできるとのことです。

ならひと安心ですにゃ~
ただ、次のセクションで詳しく述べますがこのACF問題はなかなか根深いようで今後はどうなるか不透明です。
ACF公式Xアカウントをフォローして今後の動きをチェックしておくと良いかも知れません。
根本原因はプラグイン開発元の変更
今回筆者が出くわした不具合はズバリ、「Advanced Custom Fields」が自動アップデートして「Secure Custom Fields」に切り替わったのが原因でした。
Advancedが勝手にSecureに??
一体どういうことですかにゃ~??
詳しい経緯は長くなるので端折りますが、ざっくり言うと以下の通りです。
WP Engineという企業が長年開発してきた「Advanced Custom Fields」プラグインが、2024年10月12日にWordPress創始者であるMatt Mullenweg(マット・マレンウェッグ)氏によって「Secure Custom Fields」というプラグインに置き換えられたという感じです。
…なんだか複雑な大人の事情がありそうですにゃ~
長年開発してきた自社プラグインがいきなり他社に没収されてしまったような形なので、いくらWordPress創始者とはいえ横暴が過ぎる行為のように見受けられますが、詳しい事情が分からないのでなんとも言えないといった印象ですね…
▼詳しくは「Advanced Custom Fields」公式ブログをご覧ください。

ということで、2024年10月12日以降に「Advanced Custom Fields」をWordPress管理画面から手動もしくは自動アップデートすると知らないうちに「Secure Custom Fields」に切り替わってしまうという現象が起こってしまうようになってます。
ちなみに「Secure Custom Fields」に変わると何が変わるんですかにゃ~?
名前が変わるだけ…ではなさそうですにゃ…
基本的にはほぼ同じ機能であるとされているようですが、以下のような不具合が報告されています。
- 一部の画像が表示されなくなる
- 一部のページが表示されなくなる
まさに一部の画像が表示されなくなりましたにゃ~!!
シンプルに致命的な不具合ですにゃーーー
ACFほどのメジャーなプラグインがこんなことになるなんて、Web管理者としては恐ろしいですね…
「Secure Custom Fields」は現時点ではほぼ同じプラグインとして機能していますが、今後は開発元が変わったことで全く違うプラグインに変貌していく可能性もあります。
新規で立ち上げたWebサイトであれば「Secure Custom Fields」を試しに使ってみるというのもアリですが、既存サイトでACFの機能をガッツリ使っているサイトは、本記事で紹介した手順でACF公式サイトから最新データをダウンロードして上書きしておくことをオススメします。
おわりに
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧
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