とっちゃん@nyanco! です。
今回は「ステーキング」の画期的進化バージョン「リキッドステーキング」について調べてみたよというお話です。
結論、長期保有する暗号資産の枚数を効率的に増やせる良い運用先の一つと言えますにゃ〜
「リキッドステーキング」とは個人でも参加しやすい「ステーキング」
最近良く目にするようになった「リキッドステーキング」とはなんぞや?ということで調べてみたのでアウトプットします。
「リキッドステーキング」の前に実は「ステーキング」もイマイチ分かっておりませんにゃ〜
そもそもの「ステーキング」ですが、ざっくりまとめると、暗号資産(仮想通貨)を保有しバリデータ(ノード)としてブロックチェーンに参加しネットワークの安定稼働に貢献することで対価として報酬が得られる「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」と呼ばれる仕組み(コンセンサスアルゴリズム)のことですね。
他の代表的なコンセンサスアルゴリズムに「PoW(プルーフ・オブ・ワーク:作業をして承認)」がありますが、こちらはマシンパワーでゴリ押しできる仕組みのため「資金力のある事業体が強くなってしまう」「電気を大量消費して環境負荷になる」などの課題がありました。そのソリューションとして生まれたのがこの「PoS」と言えます。
ちなみにビットコインは現在も「PoW」ですが、イーサリアムは元は「PoW」でしたが大型アップデートを経て現在は「PoS」になっています。
コンセンサスアルゴリズム…ざっくりでもなかなか難しいですにゃ〜
もっとざっくり言うと、暗号資産を定期預金のように一定期間保有するだけで年利2~10%あたりの報酬が得られるといった感じです。
おおお、高金利!!
定期預金感覚でその利率はめちゃくちゃ良いじゃないですかにゃ〜!
銀行預金とは比べものにならない高金利が魅力のステーキングですが、実際にステーキングを行おうとすると良く言われる「保有だけ」とはとても言い難い以下の壁にブチ当たります。
- ステークした暗号資産はロックされるので取引や担保などには利用できなくなる
- コンピューターを常に起動しインターネットに常時接続しておく必要がある
- かなりまとまった量の暗号資産をロックする必要がある(例:イーサリアムだと最低32ETH必要)
- 違反行為をした場合はステークした暗号資産を没収される(スラッシング)
…これは個人では無理ゲーな気がしますにゃ〜
ズバリその通りで、ぶっちゃけ個人でステーキングをするのはハードルもリスクも非常に高めと言えますね。。
(ちなみに32ETH、2023年12月現在のイーサ価格だとおよそ一千万円になります!!)
そんなステーキングの抱える課題をほぼ全て解決しているのが、本記事で解説する「リキッドステーキング」となります。
にゃんと!リキッド凄いですにゃ〜!
具体的に知りたいですにゃ~!!
「リキッドステーキング」の具体的な特徴
「リキッドステーキング」の特徴を具体的に述べると次のようになります。
- ステーキングした暗号資産は通常どおりロックされるが代わりにほぼ同等の価値の「預かり証トークン」を受け取れ、それを運用できる
- コンピューターを常時接続する必要なし
- 少量の暗号資産でもステーキング可能
- 直接的にスラッシングされるリスクはなし
おおお、見事にステーキングの課題をクリアしてますにゃー!
…でも素朴な疑問、常時接続しなくてステーキングと言えるんですかにゃ〜?
そこなんですが、実は自分で直接ステーキングをするわけではなく、事業者に暗号資産を預けて代理でステーキングをしてもらう形式となります。
にゃるほど!
でも間に事業者が入ると手数料ガッポリ取られちゃうんじゃないんですかにゃ〜
事業者もボランティアではないので手数料はもちろん取られますが、0.数%が相場のようです。自分のコンピューターをノードとして立ち上げて常時起動&安定接続を維持をしなければならないことを考えると管理コストや電気代・リスク面で必要手数料と言えるレベルかと個人的には思います。
確かに自宅でサーバーを立てるに近いイメージなので自己管理することを考えると致し方なしかもですにゃ~
「リキッド」たる由縁は「預かり証トークン」
ちなみに「預かり証トークン」というのがイマイチ分からんのですが、これは一体どういったモノですかにゃ~?
まず「預かり証トークン」とは正式名称ではなく筆者がイメージでつけたものです。
別の言い方をすると「事業者に暗号資産をステーキングしている証明書」またはシンプルに「債権トークン」となり、リキッドステーキングの「リキッド」たる由縁がこのトークンとなります。
この「預かり証トークン」はただの預かり証ではなく、ステーキングした暗号資産とほぼ同等の価値を持っているので、取り扱いのあるプラットフォームで貸し出しをしたり、プールに預けて流動性を提供したり、担保にして別のトークンを借り入れたりなどの「運用」ができることが最大の特徴となります。
つまり、従来の「ステーキング」は資産が固定化されて何もできなくなるのに対し、リキッドステーキングは「ステーキング」をしながらも更に重ね掛けで資産運用ができるという点から「リキッド」=「流動性のある」ステーキングと呼ばれているわけです。
にゃるほど!
「リキッド」は日本語で「液体」なので、「固定化」されないステーキングというわけですにゃ~!
「預かり証トークン」は運用後に発行元の事業者に返却することで、ステーキングした暗号資産に年利分が上乗せされた状態で手元に戻すことができます。
「預かり証トークン」は運用の一環として直接売買することもできます。が、売ってしまうと当然ステーキングした暗号資産は返ってこなくなるので注意が必要です。
「預かり証トークン」の表記について
「預かり証トークン」は以下のように表記されるパターンが多いです。
- stETH:Lido Staked ETH(Lido FinanceでETHをステーキングした証明書)
- stATOM:Stride Staked Atom(StrideでATOMをステーキングした証明書)
「staked」を略した「st」がステーキングした暗号資産のティッカーコードの冒頭についてる感じですにゃ〜
また、最近はリキッドステーキング事業者が増えてきたからか区別できるように、サービス名などを頭に冠する以下のパターンも増えてきています。
- bSOL:BlazeStake Staked(BlazeでSOLをステーキングした証明書)
- mSOL:Marinade Staked(Marinade FinanceでSOLをステーキングした証明書)
リキッドステーキングのリスク
- ステーキングした暗号資産の暴落
- 「預かり証トークン」と暗号資産の価格が乖離
- 事業者のやらかし(サーバーダウンからのスラッシングなど)
- 事業者、もしくはブロックチェーンへのハッキング
- 事業者の破綻
おわりに
ちなみに自分で直接ステーキングせずにステーキングに参加する方法は他にもあります。
- 暗号資産取引所が代理で行うステーキング
- ステーキングプールに預ける
- バリデータに暗号資産を預けてデリゲート(委任)する
取引所経由のステーキングが一番お手軽ですが、ステーキングできる枠が少なかったり自分でステーキングするより利率も少な目であることが多いようです。
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧
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