【GA4】「Looker Studio」で「直帰率」を表示させる方法

とっちゃん@nyanco! です。

今回は「GA4（Google Analytics4）」の「Looker Studio（旧：データポータル）」で「直帰率」を表示させる方法についての覚書というお話です。

「Looker Studio」に「直帰率」はない

残念ながら、「Looker Studio」に「直帰率」という指標はありません（執筆時現在）。

指標としてはないんですが、ちゃんと数値を出す方法はあるのでその手順を共有いたします。

当初は「GA4」にも「直帰率」はなかったのですが後から追加されたという経緯があることから、「Looker Studio」にも今後追加される可能性があります。

「エンゲージメント率」の逆が「直帰率」

「直帰率」を表示させる手順にいく前にちょろっとだけ、「GA4」から新しく追加された指標の「エンゲージメント率」について解説しておきます。

厳密に理解しようとすると小難しいのですが、超ざっくりいうと「エンゲージメント率」とはサイトやアプリに対してユーザーが何かしらアクションを起こした率となります。

アクションとは具体的に以下のようなユーザーの行動のことを指します。

• 10秒以上の滞在
• 2回以上のページビュー（スクリーンビュー）
• ボタン・リンクのクリック
• 動画の再生
• コンテンツの共有
• ページスクロール etc

ズバリその通りで、サイトに訪れただけではなくそこから色々アクションを起こしてくれているアクティブなユーザーの割合といった感じとなります。

ではこの「エンゲージメント率」の逆はどんなユーザーかというと…？

その通りで、「エンゲージメント率」と「直帰率」は真逆の関係性となっております。

▼GA4で「エンゲージメント率」と「直帰率」を並べて表示させると一目瞭然ですね。

「Looker Studio」で「直帰率」を表示させる方法

ここからが本記事のメインコンテンツです。

「GA4」はデフォルト指標として「直帰率」があるのでサクッと設定できますが、「Looker Studio」では「直帰率」指標が存在しないので一手間かける必要があります。

▼今回は例として以下のようなwebページごとの分析表に「直帰率」を表示させてみます。「指標」の「指標を追加」をクリックします。

▼デフォルトで既定されている指標がズラッと表示されますが、一番下の「フィールドを作成」をクリックします。

▼「新規フィールド」作成ウィンドウが開くのでここで設定していきます。

▼計算式、今回に関してはめちゃくちゃ簡単なので大丈夫です！まず「名前」は任意でOKですが、分かりやすくするために「直帰率」と入力します。

▼続いて「計算式」の欄に半角で「1-」（数字の「1」と記号の「-」）と入力します。

▼「構文エラー: 予期せず数式の終わりに到達しました」と赤字でエラーが表示されますが気にせず、「1-」に続けて「エンゲージメント率」と入力すると、このように自動で「AUT エンゲージメント率」となり青いボタンのようになるはずです。

下記をそのまま計算式にコピーペーストでもOKです！

1-エンゲージメント率

▼続いて「タイプ」を「数値」→「%」に変更します。

▼設定ができたら「適用」をクリックします。

▼「適用」をクリックしてもウィンドウが残ったままになるので、ウィンドウ以外（どこでもOK）をクリックして閉じます。

▼はい、このように「Looker Studio」でも「直帰率」が表示されました！

はい、まさに下記のような超シンプルな単なる引き算で導き出しているに過ぎません。

1（100%）-「エンゲージメント率」=「直帰率」

おわりに

このようにLooker Studioではデフォルトにない指標も既存の指標を元に計算から導き出すことができるので、覚えておくと役に立つことがあると思います。

本記事がどなたかの参考になれば幸いです。

今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました！
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧