とっちゃん@nyanco! です。
今回はブログで使う画像を一括処理する時に使うImageMagickコマンドを独断と偏見で特集しました!ダウンロード&改変自由なバッチファイル付きです♪
▼「ImageMagick」については下記記事をご覧ください。
実行方法について補足説明
「ImageMagick」を実行する方法として大きく「コマンドライン」と「バッチファイル」があります。
コマンドラインで実行
コマンドライン(Windowsなら「コマンドプロンプト」、macOSなら「ターミナル」)で処理を行う場合、まず「cd」コマンドで処理したい画像ファイルのあるディレクトリまで移動する必要、もしくは処理したい画像があるファイルパスを指定する必要があります。
▼「cd」コマンドについては下記記事をご覧ください。
【オススメ!】バッチファイルで実行
「コマンドライン面倒くさいし怖い!」という場合は、コマンドをバッチファイルにするとダブルクリックで実行できるのでめちゃくちゃ楽になります。
サンプルコマンドのバッチファイルをダウンロードできるように用意しましたので自由にお使いくださいにゃ~(Windows用のみ)
zipファイルになっているので解凍して必要であればカスタムも自由にどうぞですにゃ~
使い方としては、処理したい画像ファイルと同じフォルダ内にバッチファイルを置き、処理したいコマンドのバッチファイルをダブルクリックするだけ!
フォルダ内の全画像ファイル(デフォルトではjpg)が一括で処理されます。
後述もしますが、一括処理は上書き保存になるのでその点だけ要注意ですにゃ~
使用にあたっての注意点
一括処理コマンド「mogrify」について
今回はImageMagickでファイルを一括処理できるコマンド「mogrify」をベースに、ブログに掲載する画像にかけたい処理のコマンドをピックアップしてご紹介します。
ちなみにファイルを個別に処理できる「convert」というコマンドもありますにゃ~
「mogrify」コマンドは一括処理できて便利ですが、ファイルは全て上書き保存されてしまうのでその点だけ要注意です!
元ファイルを残しておく必要があるなら、前もってコピーしてバックアップしておきましょう。
jpgファイルは何度も処理すると画質劣化が激しい
jpgファイルは上書き保存の際に画像が圧縮されるので、何度も処理するとみるみる画質が劣化していきます。
基本、処理は一度で済むようにコマンドの数値を調整した方が良いですにゃ~
リサイズ【-resize】
画像を任意のサイズにリサイズします。
コマンドの基本は「-resize 横幅x縦幅」ですが、横基準(もしくは縦基準)でリサイズすることがスタンダードだと思うのではその使い方をご紹介します(基準にしない方は数値を省略することができます)。
ImageMagickはデフォルトで縦横(アスペクト)比率維持で動くので、横幅・縦幅を指定してもどちらかに到達した時点で終了する仕様ですにゃ~
ちなみに「-resize 500×100!」のように数値の後に「!」を付けると縦横比無視でのリサイズもできますにゃ~
横幅600pxにリサイズ(縦横比率維持)
magick mogrify -resize 600x *.jpg
縦幅400pxにリサイズ(縦横比率維持)
magick mogrify -resize x400 *.jpg
50%にリサイズ(縦横比率維持)
magick mogrify -resize 50% *.jpg
筆者がイメージする結果にならない?(小さくなり過ぎる)ですが一応置いときます。
画像回転【rotate】
画像を90度回転(時計まわり)
magick mogrify -rotate 90 *.jpg
画像を90度回転(反時計まわり)
magick mogrify -rotate -90 *.jpg
明度・彩度・色相調整【modulate】
コマンド「modulate」は、「明度」「彩度」「色相」と3つの調整ができます(「明度」調整だけなら他は省略できたりします)。
magick mogrify -modulate 明度,彩度,色相 *.jpg
調整したい項目に「100」を基準値とした数値を入力します。
例:「明度」…「110」なら少し明るく、「90」なら少し暗く、
例:「彩度」…「180」ならかなり鮮やかに、「10」ならほぼセピア、といった感じ。
画像を気持ち(10%)明るくする
magick mogrify -modulate 110 *.jpg
画像を気持ち(10%)暗くする
magick mogrify -modulate 90 *.jpg
画像を鮮やかにする(明るさはそのまま)
magick mogrify -modulate 100,150 *.jpg
「明度」を上げて「彩度」も上げるなど、組み合わせももちろん可能です。
「色相」についてはブログ画像処理にはあまり使用しないと思われるので割愛します。
コントラスト調整
コマンド「contrast」でコントラストの調整ができます。
ちょっと分かりずらいのが、
-contrast:コントラストを上げる
+contrast:コントラストを下げる
と、「+」「-」で受ける感覚とは正反対の処理になる点です。
強さの調整は数値ではなく、「-contrast -contrast -contrast」のように半角スペースでコマンドを繰り返す形となります。
コントラストを強めに上げる
magick mogrify -contrast -contrast -contrast *.jpg
コントラストを少し下げる
magick mogrify +contrast *.jpg
【おまけ】各コマンドの組み合わせも可能
1つずつコマンドを紹介してきましたが、「半角スペース」を空けてコマンドをつなぐことで組み合わせて使うこともできます。
良く使うコマンドの組み合わせのバッチファイルを作成しておけば、任意の処理を一発でできちゃいますにゃ~
サンプルとして、横幅960pxでリサイズ+明度調整+彩度調整が一発で処理できるコマンドはこちら。
magick mogrify -resize 960x -modulate 110,130 *.jpg
スマホで撮影した暗めの画像をなんとなく良い感じに仕上げてくれるコマンドとなってます(もちろん万能ではないですが ^^;)。
良ければ好みの設定に調整して使ってみてください♪
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
それではまた〜✧٩(ˊωˋ*)و✧
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